労働安全衛生
安全衛生組織表
工場を中心とした日常活動
5S活動※/ 3S強化推進
5S活動のうち、3S"整理・整頓・清掃"活動を強化推進する事で安全で清潔感のある快適な職場作りに取り組んでいます。
5S活動を行う事で労働災害撲滅の一助となる様、継続して取り組んでいます。
※5S活動…整理、整頓、清潔、清掃、躾の5つの「S」を推進し、活動すること。
ヒヤリハット/ 改善提案制度
労働災害を未然に防ぐ活動として、ヒヤリハットや改善提案などの制度を導入し危険箇所の改善と危険行動の防止に努めています。
当社では、優れた提案や提案件数を表彰する表彰制度を導入する事でより多くの提案を得る事に努めています。
危険予知活動(KY)
作業前に危険を話し合い、対策を決め、KY表に記入、作業者全員が確認の後、各自行動目標を立て、安全作業に臨んでいます。作業の状況を描いたイラスト図を使って、危険予知訓練を行い、作業において、常に何か危険が潜んでいないか考える習慣を持たせるようにしています。安全を先取りする為、危険予知活動をますます活性化させていきます。
また各工場で毎朝、作業前に構内に入ってくる車両についての情報などを共有してから作業に取り掛かっています。これが安全管理につながっています。
安全パトロール
各工場では毎月1回、各工場のトップが巡回して日常の作業では気づきにくい危険・不安全を解消するために安全パトロールを実施しています。また社長直轄の年2回のパトロールも行っています。
安全パトロール
安全管理
従業員の作業安全を確保するために安全対策に取り組んでいます。
安全衛生委員会
各工場では毎月1回、協力会社も参加し、安全衛生委員会を開催しております。日常安全衛生管理における相互情報交換、職場意見の聴取等、安全について報告・討議を行い、安全衛生の向上に努めています。
OSHMS※の活動
土佐・和歌山工場で導入した予防処理型の労働安全衛生マネジメントシステムは、危険要因の解消に成果をあげています。従業員みずから行うリスク抽出で効果的な対策に結びついています。
※OSHMS …(Occupational Safety and Health Management System)事業者が労働者の協力の下に「計画(Plan)・実施(Do)・評価(Check)・改善(Act)」の一連の課程を定めて、継続的な安全衛生管理を自主的に進めることにより、労働災害の防止と労働者の健康増進、さらに進んで快適な職場環境を形成し、事業場の安全衛生水準の向上を図ることを目的とした安全衛生管理の仕組みです。
救命講習会
衛生管理
従業員の健康維持、増進と快適な職場環境形成を促進しています。
健康管理の推進
衛生管理は工場のもの、全社ベースのもの、もしくは事業としてダイバーシティを含め対応するものがあります。一つは、健康管理ということで2021年10月に策定のうえ公表した「健康経営宣言」です。
また年に1度の定期健康診断や、化学物質等を取り扱う業務に従事する従業員に対して年に2度特殊健康診断を実施しております。健康診断後、希望者には産業医との面談を行い、健康についての指導を行っております。また産業医による月1回の定期的講演や、保健指導員による健康相談を実施する等、従業員の健康管理を推進し、疾病予防に努めています。
健康経営宣言の策定
衛生講話
健康管理及び増進を目的として、2019年度は「職場におけるメンタルヘルス」をテーマに産業医による衛生講話を開催いたしました。メンタルヘルス不調のほとんどは、うつ病(うつ状態)によるもので精神的ストレス(過重労働・人間関係の問題等)が長時間維持すると発症するとのことであり、健康的な職場づくりを推進するための対策として、「セルフケア」ストレスと真正面に向き合わず、「かわす」・「抜く」などを心掛け、「ラインケア」職場での行動面の変化を見逃さない様に職場内で気を付けること等に努めています。
ストレスチェックは各工場をはじめグループを含めた全拠点で導入しています。それにより問題点、課題の抽出をするとともに解決を図っています。
安全教育の推進
化学の知識を有する従業員の他、化学専門外の従業員も多数就業しています。こうした、化学の専門知識を持たない従業員を対象とした安全教育を実施し、安全・防災に努めています。
メンター制度導入
2020年4月より新制度「メンター制度」を導入。近年問題となっている若年者早期離職を食い止め、企業としての優秀な人材を確保するために本メンター制度を導入いたしました。
新型コロナウイルス感染予防対策
一般社団法人日本経済団体連合作成の「オフィス及び製造事業場における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」に基づいて会社全体で新型コロナウイルス感染予防対策を実施しています。
新女性活躍推進タスクフォース
南海化学グループでは、女性が活き活きと活躍できる職場環境を整えることや女性社員のキャリアアップの機会を増やすことにより、企業の経営効率を高めるとともに、持続的成長に寄与することを目指して、2018年7月に女性活躍推進タスクフォースを発足させました。
これまで女性特有疾患検診補助の導入や育児・介護短時間勤務制度の改定などの制度の見直しを行ってきました。
今後もタスクフォースでは、女性ならではの視点で、仕事と両立させるために企業ができること、働きやすい会社にするためには何が必要かをメンバーで議論していきます。
物流安全
物流の事故防止安全対策
製品輸送時の事故防止と万一の事故発生時に備え教育・訓練を行なっています。
イエローカード※の提供
弊社の従業員だけでなく、物流委託業者にも、輸送上の事故防止と万一の事故発生時における被害を最小限にするために定期的に、教育・訓練を行い、物流安全の強化を図っています。危険有害性を有する化学物質を輸送する場合は、運転手に「イエローカード」を提供して、緊急時に迅速に対応できるように備えています。
※イエローカード…イエローカードとは、化学製品を輸送する乗務員が、事故時等において乗務員あるいは近くの代行者が迅速な対応を図ることが出来るように、
事故時の措置及び連絡・通報先等を記載した緊急連絡カード(黄色の用紙)の通称です。
記載項目には、事故時の応急措置、緊急通報内容、緊急連絡先、漏洩飛散、火災、発火時の処置法、及び救急措置法等が記載されています。
イエローカード
クロルピクリンの輸送
クロルピクリンは刺激性の強い農薬であるため、輸送には細心の配慮を行っています。万一漏洩したときに備えて、輸送時の事故の被害を最小限に食い止めるべく、メーカー相互に協力し合う防災ネットワークを構築しており、また年に一度、協定会社ネットワーク機能点検のための電話・FAX連絡による模擬訓練、及び各社防災隊の代表による情報交換会を開催し、クロルピクリン災害防止の取り組みを強めています。
物流安全輸送会議
月に一度、物流会社の担当者を招集し、物流安全輸送会議を開催しています。事故事例を検証し、水平展開しています。また、危険作業等の洗い出しを行い、物流事故ゼロを目指しています。
保安防災
緊急時訓練の実施
万一、産業事故あるいは大規模地震などの緊急事態が発生した場合に備え、定期的に防災訓練を行い、人的安全の確保、隣接地域への影響を最小限に止めるべく、円滑な防災活動を行えるよう体制を整えています。緊急時処置対応が速やかに行えるように、ISO14001環境マネジメントシステムにその手順を定めています。
火災・災害への対応
各工場では、火災に備えて消火栓及び化学物質用の消火器を設置しています。防災用資器材の常時確保、高圧ガス防災訓練、及び手順の定期的な見直しを行って、安全と環境に重大な影響を与えないよう、緊急処置訓練を継続して実施しています。また、市民団体、関係官庁や業界との合同防災訓練にも積極的に参加し、防災に対する意識の向上を図っています。
緊急事態想定訓練①
緊急事態想定訓練②
化学物質の漏洩への対応
有害化学物質が漏洩したときに備えて処理手順を整備するとともに、空気呼吸器の装着を含めた訓練を実施しています。
化学物質の漏洩への対応
大規模災害発生時にお客様へ安定的に商品を供給するため、BCPを策定しました。災害発生時には二次災害防止に努め、地域社会・行政・取引先企業等と連携して地域の復旧に努めます。また、大震災によるライフライン停止や、各拠点での帰宅困難者の発生を想定し、備蓄品の手配・管理を行っています。今後も実効性を高めるために、継続的な訓練を実施し、体制を整備し向上させていきます。
地震・津波避難訓練
地域社会との対話
環境報告書の発行
2001年より毎年「環境報告書」を発行し、環境に関する取り組みについて紹介しています。環境活動を多くの方にご理解いただくため、ホームページにも掲載しております。
環境・社会報告書はこちら
コミュニティへの参加
地域社会との交流として、地域主催行事のボランティア活動と各コミュニティに積極的に参加して交流を深めています。第71回わかやま商工まつりでは当社社員1名が優良従業員として表彰されました。
他に、事業所周辺の浄化、清掃等の地域環境美化運動にも定期的に参加し、企業活動に対する正しい理解を得られるように努めています。
美化運動(和歌山河川敷清掃)
和歌山商工まつりでの表彰
当社製品「次亜塩素酸ナトリウム(殺菌剤)」を寄贈
新型コロナウイルスの感染拡大により、予防・除菌の対策としてマスク・アルコール消毒液が不足しているなか、厚生労働省・経済産業省より新型コロナウイルス除菌対応として「表面消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.05%)が有効である」と公表されました。
当社として次世代を担う子供達や、治療や拡大防止のために最前で尽力されている医療従事者の皆様のお役に立ちたいという思いから、当社製造品「次亜塩素酸ナトリウム」を工場のある和歌山県、高知県の学校施設及び感染症指定医療機関に128ケース(2,580kg)を寄贈いたしました。(提供期間:2020年4月~9月)
化学品・製品安全
化学品安全情報
安全性や品質の高い製品を提供するために情報開示を積極的に行なっています。また品質改善活動を進め、製品の安全性確保及び品質向上に努めています。
品質管理活動
品質マネジメントシステム(ISO9001)に基づき、品質管理の仕組みや製品の品質改善活動を計画的に進めています。ISO9001:2015年度版への移行を早期に完了し、従来のマネジメントに加えてリスクに基づく改善を取り入れ、より安定した品質と供給体制の実現に向け活動しています。
適正表示への取り組み
改正労働安全衛生法に基づき、容器・包装製品への表示内容について見直しを行い、同法及び施行規則に準じた表示項目について視認性の高い表示方法とラベルに変更しました。適切に危険有害情報を伝えるため、よりわかりすい安全情報の提供に努めています。
安全データシート(SDS※)
化学製品を安全に使用していただくために、SDSを作成し、当社ホームページに掲載しております。また危険有害性情報、法規制に対応した変更など、常に新しい情報を掲載できるよう努めております。またSDS(JISZ7253)への移行と改訂を推し進め、2014年度に移行が完了しました。
※SDS…(Safety Data Sheet)安全データシート。化学品に関する事故の防止、また、管理をするため事業者が化学物質や製品を他の事業者に出荷する際に、その使用者、取事業者に対して、その化学物質に関する情報を提供するためのもの。
公開SDS(安全データシート)一覧はこちら
安全データシート(SDS)
HPVプログラムへの参加
HPV(HighProductionVolume: 高生産量化学物質の有害性評価)プログラムは、OECD加盟国の少なくとも1カ国で年間生産量が1,000トンを超える化学物質について、安全性データの収集と評価を行う活動です。苛性ソーダ、塩酸、硫酸などの物質で本プログラムに参加してまいりました。
ChemSHERPA※への対応
製品含有化学物質の情報伝達共通スキーム「ChemSHERPA」について、南海化学グループの全製品について対応可能としました。
また、対象リストの改訂に係る更新も随時対応しております。
※ChemSHERPA…製品に含有される化学物質情報を川上企業から川下企業までサプライチェーン全体で適性に運用するため、経済産業省主導で2015年10月にリリースされたデータ作成支援ツールの名称です。
JIS認証&ハラル※認証取得
JIS認証 : 2019年4月 アドブルー製品
ハラル認証 : 2020年2月 酢酸ナトリウム製品
皆様に安全・安心に使用して頂くため多様な認証を取得してまいります。
※ハラル(HALAL)…イスラームにおいて「合法的なもの、許されたもの」という意味の言葉です。ムスリム(イスラーム信徒)が口にするものはハラルであるべきだとされており、イスラーム信徒にとって、食品や飲料がハラルであるかどうかはとても重要なことです。
コンプライアンス 公正な商取引
南海化学グループ役職員行動規範
南海化学グループ行動規範
南海化学グループは、事業活動を行う上で、法的要求事項の遵守・職場環境の改善・環境保全の推進・品質向上等を目指し、健全で透明性のあるグループ企業として、高い倫理観を持って社会に貢献してまいります。「コンプライアンス」基本方針を定めた南海化学グループ行動規範を定め、小冊子(Code of Conduct)に纏めて当社グループの全従業員に原則常時携帯をルールとして配布する事で周知徹底を図っています。
小冊子「Code of Conduct」
コンプライアンス教育
年1回、全役職員を対象にした、eラーニングによるコンプライアンス研修に取り組み、コンプライアンス意識の醸成と行動徹底を図っております。